瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の芦刈了平です。
以前、顎関節症についてお話をしましたが、今日はその顎関節症の原因となるTCH(Tooth Contact Habit)の続きになります。
ではここでTCHとは。
まず普段の生活で食事をしている時やスポーツで歯を食いしばっている時など以外の何もしていない時、人の上と下の歯は全く当たっていません
これはいつも患者さんにお話をするのですが、ハッと気づく方もおれば、
えっ、そうなの??とビックリされる方もいます
唇を閉じていても上下の歯は触っていない、この状態が正常なのです。
本来上下の歯は会話、食べ物の咀嚼、食物の嚥下という動作をする時、瞬間的に触るだけです。
なので接触時間を全て足しても1日20分以下です。
(平均17.5分と言われています。)
仕事のストレスや色々な原因で普段の生活の中で仕事や趣味のパソコン操作したり考え事したりあるいはリラックスしてテレビを見ている時などに上の歯と下の歯を無意識に当てている人がいます。
さらにはグイグイと歯を押し付けたり、噛み締めている人もいます。
さらにこのTCHがある事により、顎関節症、歯ぎしり、食いしばりの原因になるのですがその寝ているときの歯の接触時間は2時間半~3時間程と言われています。
つまり上の歯と下の歯を軽く接触させただけで
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その情報が脳に伝達され、口を閉じる筋肉は信号を受け常に緊張状態になる
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この噛む癖、口を閉じる為の咬筋、側頭筋が常に緊張状態である事が
顎関節症や歯ぎしり、食いしばりの原因になるのです
ではTCHを治すにはどうしたら良いのでしょうか?
治療法として
①認知する事
まず上下の歯を接触させる癖がある事を自分自身で知る
②行動する事
常日頃から歯を離す、意識をする
③継続は力なり
癖を取り除く為に無意識に歯の接触を回避できる様にする
この辺りの事を僕ら歯科医師はいつも患者さんにはお伝えを何度もするわけです
何度も言い続ける事により、人によっては意識がだいぶ変わる方もおられます。
長い目で見ると、歯を当てる、日中歯を食いしばるなどは歯にとって悪影響を及ぼすだけでなく、顎関節症の改善にもなるわけです
是非このような習癖がある方は、一度治してみては如何でしょうか。