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くさび状欠損について

瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。

だいぶ久しぶりの投稿となってしまいました笑

今日はくさび状欠損についてです。

あまり聞きなれない言葉だと思いますが、先日の患者さんとの会話です。

kr「右の歯の外側がしみたり、物が詰まりやすいんですよ」

Dr「一度見てみましょう」

Kr「以前の通院していた先生の所では問題ないと言われていたのですが。。」

Dr「なるほど。この歯が少し削れた所ですね。これはくさび状欠損といい歯に横揺れ、
  例えば歯ぎしりなど強い力が歯にかかると歯の中に応力が発生し、結果的にこの
  部分が弱い場所になるので、歯がチップしてしまうんですよ。」

(このお写真は右上の歯を外側から撮影しております)

Dr「さらにこの状態になると、歯の内部が顔を出している状態となり、
  皆さん虫歯と勘違いをして歯ブラシで強くこする傾向にあるんです。
  この組織は柔らかい組織になるので、強い外力(歯ブラシなど)でどんどん周りの
  削れている部分が大きくなってしまうんです。
  ですのでこの歯の外側(頬側)をブラッシングする時は優しく力を入れすぎない事が
  ポイントになります。」

Kr「そうなんですね。歯ブラシで強く擦っていました。。。」

Dr「以前の先生が言われるように治療の必要性はないのですが、日常生活で不具合を
  感じているようなら、ここに樹脂の詰め物をしてやると、歯が
  ブラッシングでしみるのも改善
しますし、物も詰まりにくくなると思います。」

Kr「ぜひ詰め物で治療お願いします!」

このような内容でした。
くさび状欠損、歯科用語でWSD、wedge shaped defectの略語になります。

歯と歯茎の境目に段差の様な物が出来てしまい、食渣の滞留や知覚過敏様の症状を引き起こす事があります。
ですので、このくさび状欠損部に樹脂の詰め物をしてやると、日常生活が非常に改善します。

治療の写真になりますが、歯茎の部分が少し黒くなっていると思いますが、これは圧排と言って、
歯茎のポケットに薄い糸を入れて、歯茎に圧をかけ歯茎を少し排除している所です。
何故この様な事をするかと言うと、樹脂の詰め物を綺麗に充填出来るからです。

なんかこの処置痛そうに見えますけど、全く痛みもなく麻酔なども必要ありません。

樹脂の詰め物を充填し、圧排糸を外し、研磨し終わった写真になります。

これでひとまず治療は終了となります。
処置時間としては20分程度の処置です。

なんか最近歯に物が挟まる、歯が最近しみるなどの症状がある場合、WSDの可能性がありますよ。

一度ご自身で鏡で見てみてはいかがでしょうか。