瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科です。
今日は口呼吸と歯並びの関係についてです。
前回のブログで舌の働きとその影響について、少し書いたと思いますがそれと関連しています。
ちなみに歯並びといっても、大人の永久歯の歯並びではなく、お子さんの乳歯が生え変わって大人の永久歯になる時の歯並びの話なのですが、口呼吸をしていると歯並びが悪くなる可能性があるという事を知っていますか?
そもそも歯並びは永久歯が全て生えそろうために顎の大きさなども重要なのですが、歯を整列させるためには口の中の色々な筋肉も影響を及ぼします。
では、口の中、内側からの筋肉の力とは一体なんでしょうか?
それは「舌」の筋肉になります。口を閉じると舌が歯に当たっているのが分かるでしょうか?
これが歯を整列させる時の口の内側からの力になります。
逆に外側からの力を考えると、これは「唇」の力になります。
口を膨らませようとすると唇は当然閉じたままですよね?
これと同じように唇を閉じている時は唇に力を入れてないように見えてしっかり唇の筋肉が作用しているわけです。
この唇の周りにある筋肉の力が歯を整列させる外側からの力になります。これらの内側からの舌、外側からの唇、この2つの力がバランスを取って、歯を口の中で並ばせることに関係しているわけです。
ではここで、口呼吸が歯並びとどう関係があるのでしょうか?
実際に口呼吸をしてみると分かるのですが、唇に力が全くかからず、舌もダランとしてしまいます。
つまり、筋肉による力が歯に全く影響していない状態になります。
口呼吸を常にしているという事は、この歯に筋肉の力が加わらない時間が長時間続くという事になります。
この外と内の筋肉がバランスを取れない事により歯並びのバランスが崩れてしまうわけですね。
そのため、お子さんに口呼吸の癖がある場合は歯並びに影響が出てくる可能性があるのです。
口呼吸の癖は、鼻詰まりや鼻炎があったり、喉の扁桃腺が腫れていたりして鼻呼吸ができない場合にしばしば見られますのでお子さんに口呼吸の癖がある場合はまず何故口呼吸になってしまったのか、というところから理由を明らかにしていくといいと思いますよ。
他にも歯並びへの影響は顎の大きさや口呼吸だけでなく、指しゃぶりや舌を咬む癖など色々とありますので
お子さんがどのような口の周りの癖を持っているのかよく見られておくといいかもしれません。
気になった場合は近くの歯科医院で相談してみましょう!