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う蝕円錐について

瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。

先日の患者さんとの会話です。

Dr「右上に虫歯がありますね」

Kr「本当ですか?!」

Dr「特に痛みとかはないですか??」

kr「全く痛みもないです」

Dr「しかも結構虫歯も大きめになりますね」

Kr「全く気づきませんでした..」

Dr「大人の虫歯は初期から中期まではほぼ痛くなりませんから、

  なかなか気づきにくいんですよね」

Kr「冷たい物にしみる感じもないし、

  痛くもないし全く分からなかったですね。。

  ちなみにどこが虫歯なんですか?」

Dr「虫歯はここですね」


 

さてこの歯はどこが虫歯なのでしょうか??

パッと見た感じは分かりにくいですが、この歯は上の歯を下からのアングルで撮影しているのですが、この噛み合う面の薄く黒くなっている部分より虫歯が中で広がっているのです。


麻酔をした後に小さく歯を削っていくと、中に黒いボソボソした組織が見えると思います。


これが虫歯になります。

この虫歯を綺麗に削っていくと……

この様な感じになります。




かなり大きい穴になりましたよね汗

奥行き感が分かりにくいですが、かなり虫歯が深くまた横広に広がっているのが分かると思います。

これは虫歯の進み方は円錐形に進む傾向にあるのです。

この円錐をう蝕円錐と呼びます。

虫歯は組織の構造や配列により進むのですが、この歯の溝(小窩裂溝と呼びます)の虫歯は、歯の横に出来る虫歯より見た目の割に虫歯が大きくなってしまうのです。

ですので、よく歯医者さんで、こんな事を言われた事ないですか??

虫歯の入り口は狭いけど、中で広がってますね~と言われた事があると思いますが、これはこの様な虫歯の進み方によるものなのです。

この虫歯を綺麗に取り終わり、光CR充填と呼ばれるプラスチックで詰めていくと

この様になります。




これでこの虫歯の治療は終わりですね。

治療の回数としては1回で処置時間は30分程度になります。

治療後の会話です。

Dr「この様に2本治療しておきましたね」

Kr「ありがとうございます!」

Kr「治療の回数も今日1日で終わるし、助かりました!」

Kr「やっぱり定期的に検診で診てもらわないとダメですね..」

Dr「中々自分で虫歯を見つけるのはほぼ不可能ですし、また虫歯が深くなって

  くると処置が複雑になったり回数がやたら増えてしまいますので、

  定期的な検診をオススメしますね」

Kr「分かりました!また定期的に来ようと思います!」

もし歯医者に何年も通っていないという方がいましたら、今はコロナで中々行きにくいとは思いますが、落ち着いたら一度お近くの歯医者さんに行ってみてはいかがでしょうか。