瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。
先日の患者さんとの会話からです。
kr「なんか私虫歯が出来やすいんでよね。。」
Kr「歯医者さんに行く度に虫歯が出来ていて毎回治療しているんです」
Dr「そうなんですか、食生活習慣とかですかね」
Kr「甘いものは一切食べません!!」
Dr「そうですか。。となると原因は何でしょうかね」
Dr「習慣的な飲み物とかはありますか?」
Kr「白湯をよく飲みますし、後はプロテインを毎日チビチビ何回も摂取していますね」
Dr「それかもしれませんね」
Kr「プロテインですか??」
Dr「私はプロテインは飲んだ事も無いのですが、プロテインには当然エネルギー源となる
糖質と脂質が含まれていたと思いますので、恐らく習慣的に毎日チビチビ飲んでいる
事により、口腔内の再石灰化が行われず虫歯が出来やすいんだと思います。」
Kr「そうなんですね、知らなかった・・」
Dr「プロテインは飲み方や中に含まれているカロリーや成分や栄養素の役割を理解して
飲むといいんじゃないですかね?」
Kr「分かりました!気をつけてみます!」
この様な会話でした。
そもそもプロテインは虫歯の原因になるのでしょうか?
これは飲み方の問題だと思いますね。
甘いもの(例えば飴とか)や糖分の入っている飲み物をダラダラ時間をかけて飲む事により口の中の再石灰化が起こらなくなります。
再石灰化とは脱灰により溶け出した歯を修復する作用になります。口の中では、糖を摂取するたびに歯の成分であるリン酸イオンやカルシウムイオンが溶け出す脱灰(だっかい)とそれを修復する再石灰化が交互に行われています。この修復する機能を唾液が受け持っています。唾液が脱灰と修復(再石灰化)のバランスを保ち、歯の健康を支えています。唾液の分泌をよくすることで再石灰化が促され、虫歯の防止をしてくれるのです。
また唾液には緩衝作用と言って口の中のpHを一定に保つ作用があります。糖を摂取するとお口の中の虫歯菌は酸を作り出します。この酸によって口の中のpHが5.5より下がると歯は溶けだしてしまいます。これが虫歯になっていくのですが、そうならないように酸性になったお口の中を中性に戻そうという作用が唾液にはあります。これを緩衝作用といいます。唾液の量が少なかったり、間食が多く常に糖を摂取している人はこの緩衝能が追い付かないので虫歯のリスクが高くなってしまいます。
プロテインも適切な飲み方で体の変化を楽しみながら付き合っていくと良いと思いますよ。