瑞穂区桜山駅４番出口より徒歩１分の桜山あしかり歯科の芦刈了平です。

前回までに妊婦さんの歯科検診や歯科治療が受けられるのかなどをお話してきましたが、今日は妊婦さんに起こりやすい歯のトラブル及びケアについてです。

歯のトラブルとしては

①歯肉炎

妊娠によるホルモンバランスの変化により、歯肉炎が起きやすくなります。

歯肉炎の原因菌は歯垢の中に潜んでいますから、毎日の歯磨きで歯垢をしっかりと取り除いて行く事で治す事ができ、予防作用も見込めますよ

逆に放置しておくと、歯周病へと進行してしまうので注意して下さい

②虫歯

妊娠すると唾液が酸性になるので、虫歯菌が作り出す酸を中和しにくくなってしまいます。さらに、つわりの時期には食べ物をちょっとずつしか口にできなくなり、1日に何回もちょこちょこと食べ物をつまみがちです。こうするとお口の中が酸性になっている時間が長くなるので、虫歯ができやすくなります

また、吐き気があると歯磨きを丁寧にできなくなるので、つわりの時期には虫歯に注意しましょう。吐き気がおさまってある時などを選んで、できる限り歯磨きをする事が大切です。

正しいブラッシング法でお口の中を清潔に保つ事が大切ですよ

③歯のぐらつき

出産しやすいように骨盤が緩んでくるのに伴い、歯と顎の骨をつないでいる靭帯も緩み歯が少し動く事があります。妊娠８ヶ月頃までに歯のグラつきが見られますが、それ以降は自然とおさまって行くおさまって行くので心配しなくても大丈夫です。

④歯の神経の痛み

妊娠中は歯の神経がある歯髄の中が充血する事があります。

すると、神経が圧迫されて痛みを感じます。妊娠５ヶ月頃までに起こりますが、その後は痛みは自然に消えて行くはずです。

妊娠中に心がけたい歯のケア

①つわりで歯を磨けない時

つわりで歯を磨けない時には、食後にうがいをするだけでも大分違います。

抗菌剤の入っているうがい薬や、抗菌作用のあるカテキンが含まれている緑茶でうがいをするのも良いでしょう。

吐き気をもよおさないように、子供用の小さな歯ブラシを使うのも一つの手です。

気分が悪い時には無理に磨く必要はありません。調子の良い時で構わないので、すみずみまで丁寧に磨くようにしましょう。

②フッ素とキシリトールを活用

歯医者さんでフッ素を塗ってもらうと、歯の質が強くなるので虫歯予防の作用が見込めます。またキシリトールには細菌の増殖を抑える働きがあります。

この二つをうまく活用して、虫歯や歯周病対策をしていきましょう。

③歯医者さんでは必ず妊娠を伝える

歯医者さんに行ったら、妊娠の時期に関係なく妊婦である事を必ず事前に伝えて下さい。

妊娠中である事を考慮した検査や治療を行う必要があります。

歯医者さんには数多くの妊婦さんが訪れているので何も遠陵することはありませんよ

大事な出産の為にも、妊娠が分かったら、歯科医院で検診してもらうのはいかがでしょうか

もしお困りの方がいれば、瑞穂区桜山駅４番出口より徒歩１分の桜山あしかり歯科までお越し下さい。