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癒合歯について

瑞穂区桜山駅より徒歩1分の桜山あしかり歯科です。

今日は癒合歯についてです。なんとなく聞いた事ありますかね?

以前、3歳児検診に行った時の親御さんとの会話です。

Dr『どうもこんにちは。ではちょっと口の中を見るよ~。』

Krの母親『この子、下の歯がなんかくっついて生えてるんですけど大丈夫ですか?』

Dr『これは癒合歯と言って、2つの歯が癒合した状態で生えたものになります。』

Krの母親『特に問題はないんですか?』

Dr『癒合歯が見られた場合永久歯の先天的に欠如してしまう可能性

  があるので、歯科医院で継続的にレントゲン撮影をしてもらった方が

  良いですよ。』

Krの母親『そうなんですね、分かりました。ありがとございます!』

このように癒合歯とは隣り合う2つの歯胚が顎の中で成長する過程で癒合した結果、2つの歯が癒合した状態で生えたものをいい、発生率は約0.5%で下の乳歯の前歯に多く見られます。

癒合歯の場合、乳歯が遅い時期まで抜けずに残る(晩期残存)事が多くあり発育、生え変わりの時期に応じて抜かなければならない事もあります。

また癒合歯は2本の合わさっている部分は溝になっている事が多くその部分は虫歯になりやすいので、親御さんの仕上げ磨きの時、注意して磨いてあげましょう。

また将来的に後継永久歯の数が足らない場合があります。その結果、永久歯の歯の全体の数が足りず、歯並びや噛み合わせに影響が出てくる可能性があります。

その他、後続永久歯の歯の大きさが正常な場合に比べて小さい可能性もあり、また乳歯から永久歯の生え変わりが正常に行われない事も出てきます。

では癒合歯が見つかった場合はどうすれば良いのでしょうか?

①まず歯科医院でレントゲン撮影をし後継永久歯の確認をする

5~6歳になると、永久歯に生え変わる年齢になりますので、レントゲン撮影を行い、永久歯の数、有無を確認しておく。その後、歯並びや噛み合わせの状態を経過観察していく事が大切です。

②癒合歯が生え変わりの年齢になった場合、抜歯する

癒合歯は生え変わりの年齢になっても、グラグラしてこない場合がありますので、その場合今後生えてくる永久歯の為に抜歯が必要です。

③癒合歯の2本の合わさっている部分の溝にシーラントをする

2本合わさっている部分の溝が虫歯になりやすい為にシーラントをして、虫歯予防をするとともにブラッシングがしやすい環境を作ってあげる事が大切です。

もし子供の下の前歯がくっついていたりする場合、癒合歯の可能性がありますので、もし気なる方は歯科医院で見てもらってはいかがでしょうか。