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正中離開について

桜山あしかり歯科の芦刈了平です。


今日は矯正後に後戻りをしてしまった場合の治療法についてです。

先日の患者さんとの会話です。

kr『前に矯正をしてたのですが、上の前歯がまた開いてしまって矯正の先生の医院
  受診したのですが、再度矯正をするしかないと言われたんです
よ。
  なんか舌の位置の問題とか色々言われたんですけど..』

Dr『確かに舌で歯を押したりする事によって、矯正後時間が経ってから
  歯が移動していく事はよくある事ですね。再度矯正する事は考えてないのですか?』

Kr『時間もかかりますし、治療の費用もかかってしまうのであまり考えてないですね…』

Dr『前歯の開きだけが気になるのですか?』

Kr『そうですね、特にその他は気になってないですね』

Dr『◯◯さんの場合、再度矯正をしなくても、歯を削らずに白い樹脂を詰めて治す事が
  出来ると思います。』

Kr『本当ですか?!是非その治療をやってもらいたいです!』

このようなやりとりでした。

矯正後や前歯が開いた状態を正中離開と言います。

この正中離開になってしまう原因としては大きく分けて先天的な場合と後天的な場合に
なります。

先天的とはアーチレングスディスクレパンシーがプラスである場合です。

アーチレングスディスクレパンシートは歯を収容する歯槽部の大きさと歯の近遠心幅径の総和にどれくらい差異があるかを示した言葉です。

また上唇小帯(上唇のヒダ)の高位付着や舌癖によって正中が閉じられなかった場合もあります。

後天的な場合ではもともと正中は閉じていたのに少しずつ開いてきた場合で、原因としては臼歯部の噛み合わせの崩壊や下顎前歯部の叢生による上顎前歯部フレアアウトによるもの、全顎的な咬合による歯牙移動などが考えれらます。

この正中離開の治療法として

①矯正治療

②クラウン(歯を全周削って差し歯を入れる)

③ラミネートベニア(歯の表層だけ削って、セラミックのシェルをつける)

④CR(白い樹脂を歯を削らずにつける)

などがあります。

どの治療法がご自身の歯に合っているかは、噛み合わせや習癖などにより変わってくると思いますので、気になった方は是非かかりつけの歯科医院で聞いてみましょう!