瑞穂区桜山駅4番出口徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。
最近ようやく暖かくなってきましたね。
この時期になると、入試や進路も色んな方面から決まってくることが多く、
『試験受かりました!!』や『昇進しました!!』などのお声を多数聞けて
自分自身も嬉しくなってしまいますね笑
またこれから新生活ぜひ頑張って欲しいと思います。
話が逸れましたが、今日は歯ブラシをするタイミングについてです。
この前患者さんと話していた時に
「どのタイミングで歯を磨いた方がいいんですか?」という内容を聞かれました。
確か以前は食後30分程度は歯を磨かない方がいいという情報がテレビや雑誌などで見た事があります。当時は、食後に口の中は酸性環境になって歯が溶けかけてるから磨かずに30分後に口の中の環境が中性に近づいてから磨くのがいいというような内容だったと思います。
しかしながら、現在の考え方では食後すぐに磨けばいいという流れになっています。確かに食後は口の中が酸性環境になるのですが、歯の表面の部分のエナメル質はとても丈夫で食後の酸性環境の中で歯ブラシを使ってもそれで削れる事はないからです。歯はエナメル質の他にその中の層の象牙質というエナメル質よりも柔らかい構造があります。食後の酸性環境で歯ブラシを使って歯磨きをすると削れやすくなってしまうというのはこの象牙質の部分になります。
歯茎が下がって歯の根っこが見えてきたり、知覚過敏になったりするとこの象牙質という部分が露出してしまっています。
他にも長年の歯ぎしりやくいしばりなどでエナメル質の表面が削れてしまって象牙質が顔を出してくる事もあります。この象牙質が見えている部位では歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまうと象牙質は柔らかい組織になりますので削れていってしまうのですが、通常のエナメル質で覆われている歯の場合は非常に丈夫で硬い為、食後すぐに歯磨きをしても全く問題ありません。
では食後の歯磨きで注意すべき点としては何が挙げられるでしょう。
知覚過敏や歯茎が下がってしまい、象牙質が露出してしまっている場合はその部位を歯ブラシで激しくこすらない方が良いです。しかし食後の食べ物が口の中でたまった状態ではその食べ物の残りが細菌の増殖の栄養になってしまいます。
そのため、細菌が口の中の食べ残しを栄養にして増えてしまう前に早めに歯磨きをしても食べ残しを残さないようにするのが良いでしょう。
また食後にお腹が膨れると眠くなり寝てしまう事もあるかもしれませんが、寝ている間は唾液の分泌量も減り、口の中でより細菌が増えやすい環境になってしまいます。細菌が増えるとプラークという、様々な種類の細菌の集団の巣のようなものが強固にできてしまって歯磨きで取り除くのがより難しくなります。
ですので細菌の集団が食べ物の残りを栄養として巣を作ってしまう前に食べ物の残りを口の中から取り除いた方が良いと思いますよ。
一度ご自身の歯ブラシのタイミング、少し意識してもらうと良いと思います。