名古屋市瑞穂区桜山、4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科です。
今日は舌痛症について書こうと思います。
舌がヒリヒリしたり、ピリピリしやけどをした様に痛くなる病気です。
舌の先端や、縁が特に痛くなり、特に眠る前にひどくなる事もあります。
食事中、口に物が入っている時は痛みがないので、食事には支障がありません。
ですので舌が痛いと言いながら、食事ができるので、舌の痛さを訴えてもまわりの人には理解してもらえない事があるようです。
てっきり変な病気に罹ってしまったと考え、思い切って病院に行っても、特に異常がなく心配しなくてもいいですよと言われて「舌の神経痛の様な病気ですね」と診断されてしまいます。
これは「舌痛症」と呼ばれており、ここ数年病院を訪れる患者さんが増えている病気で舌の表面の外見は、異常がないのが特徴です。
患者さんの多くが女性で、年齢的には四十歳代以上の方に多いのが特徴です。
原因は不明ですが、人によっては、入れ歯や被せ物、歯列矯正器具が口に合っていないため物理的刺激により痛みが出たり、歯の治療で使用される金属による金属アレルギーが原因となる場合もあります。味覚障害も伴っている場合には、血液中の亜鉛の欠乏も一因となっている事が考えられます。
また、更年期の女性に多いことから、ホルモンのバランスの崩れや、自律神経の変調なども関係があると思われます。精神的な原因で発症する方もおり、子供の独立、自分もしくは配偶者の定年、勤め先のリストラ、家族との死別などがきっかけで、舌痛症になる方もおられます。 日々のストレスの増加などにより、うつ状態特有の症状がみられる方もおられます。
また、インターネットなどで調べ「自分は、もしかしたらガンではないか」などと悩んでいる「ガン恐怖症」の人にこの病気が多いのも特徴です。
原因が不明ですので、治療法は、一律ではありません。入れ歯や差し歯の刺激が原因なら、歯科医院で治療してもらう必要がありますし、亜鉛が不足している場合には、亜鉛製剤を服用します。漢方薬が効く場合もあります。また、悩みや不安がある方には、抗うつ薬や精神安定剤を使用する事もあります。治療には、時間がかかりますが、あまり心配せず、根気よく治していく努力が必要になります。
舌痛症で悩まれている方は実はとても多くいます。
是非お一人で悩まず、かかりつけの歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。