瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。
今年のGWは子供と一緒に長久手にあるモリコロパークに行ってきました。
と言っても、ジブリを見に行った訳ではなく、公園内の水辺のある施設で遊んでいましたが、大人は暑さで倒れそうになってしまいました笑
子供の体力は無限にありますね汗
話は変わりまして、今日はドライソケットについて書こう思います。
あまり聞きなれない用語ですよね。
実は先日、患者さんの親知らずを抜歯する際に事前の説明をしている際に患者さんより、ドライソケットはなったりしますか??と聞かれたのです。
また別の日にも別の方患者さんの親知らずの抜歯説明をしている際に
「ドライソケットが怖いです」と言われました。
お二人の方にビックリして思わずよくドライソケットという言葉をよくご存知ですねと言ってしまいました。どうやらその方はネットで親知らずの抜歯後の合併症を調べまくってきたそうです。
今はネットでなんでも調べられる時代になりましたね。
そもそもドライソケットとはどの様な状態かというと、まず歯は骨の中、歯槽骨に埋まっています。歯を抜歯した際に、その歯槽骨が露出をします。
その後治癒過程で、その露出した歯槽骨の上に血餅(血液の塊)がかさぶたの様に出来上がり、歯茎がその上を覆い被さり治癒していくのですが、何らかの理由でその血餅が出来ない、無くなってしまう事により抜歯した際の穴(歯槽骨)が口腔内に露出してしまいます。
この状態が続くと、露出した骨に口腔内の細菌が感染してしまうのです。
この抜歯後感染が続く状態がドライソケットと呼ばれるものです。
ではドライソケットになるとどの様な症状が出てくるのでしょうか。
・まず抜歯後の痛みが全く引かず、痛みが増してきている
・抜歯した穴から膿の様な変な匂いがする
・抜歯後の鎮痛剤が全く効かない
この様な症状が出てくるとドライソケットの可能性が高くなります。
ではドライソケットにならない様にするにはどの様にしたら良いのでしょうか??
・抜歯後、口を強くゆすぎすぎない
血液の塊、血餅が口をゆすぐ事により簡単に剥がれ流れていきます
抜歯後、口の中が血の味がして気持ち悪いかもしれませんが、軽く
ゆすぐ程度にしましょう
・歯ブラシで抜歯した部位を磨きすぎない
機械的な刺激を与える事で簡単に血餅が剥がれてしまいます
・タバコを控える
タバコには末梢血管の収縮の作用がありますので、血餅自体が
出来にくくなる可能性があります
もしドライソケットになってしまった場合はどうするのか??
この際は再度歯科医院に来院していただき、抜歯した部位を再掻爬(抜歯した穴をもう1回綺麗にする)し、出血を促し血餅の形成を促します。
処置自体は15分程度で終わる処置ですし、血餅が再形成されてくると痛みも和らぎ、1~2週間程度で治癒していきます。
抜歯後の痛みは、当然ですが中々ご自身での判断は難しいとは思いますが、もし上記に当てはまる方がいる様でしたら、かかりつけの先生に早めに相談してみると良いと思いますよ。