瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。
4月に入り場所によっては桜もそろそろ散り始めてしまって、今年まだ桜をしっかり見ていないので、時間を見つけて見に行こうと思います笑
今日は舌苔についてです。
以前患者さんからこのような事を聞かれました。
Kr「なんかベロの上が白くなってるんですけど、これ何ですか?」
Dr「これは舌苔と言いますね。」
Dr「これは舌の表面にある無数の突起が固くなり、
その突起同士の間に細菌や古くなった口腔内の粘膜、食べ物のカス
などが溜まった物であり、その汚れや種類により白色や黄色にも
見えるわけです。」
Kr「なるほど、ちなみに舌苔は取れたりするんでしょうか?」
Dr「舌苔は舌ブラシで軽くこすったりすると取れますので、適宜
軽くこすって取ると良いですよ。」
Kr「この舌苔があると何か問題でもありますか?」
Dr「舌苔は口臭の原因になったりもしますので、適宜舌の上をお掃除
する事をお勧めしますよ」
Kr「そうなんですね、分かりました!」
この様な会話でした。
たまにふと鏡で自分の口の中を見ると、舌の表面に白い苔のようなものが付着していませんか?この苔のような汚れが舌苔になります。
基本的には誰にでもあるものになりますので、舌苔があるからといって特に加療の必要性はありません。しかし、舌苔が厚くなると味を感じにくくなったり、口臭の原因になったりすることもしばしばあります。
では舌苔ができる原因は何になるのでしょうか。
一つは口腔内の乾燥によるものです。
口呼吸を常にしている人やストレスが過剰にかかる事により唾液の分泌が少なくなる事により舌に舌苔が付きやすくなってしまいます。
また加齢による舌の運動機能の低下により、唾液の分泌量も少なくなります。また舌のポジションもポイントになります。以前もブログで書いたのですが、通常の舌は上顎にくっついている場所が普通のため摩擦によって汚れが落ちていきますが、普段から口呼吸の人や受け口(下顎が出ている方)の人などは舌のポジションが通常の場合よりも低く、上あごに擦れることがないため、どんどん汚れが溜まっていく事になります。
口臭の原因は複数ありますが、そのうちのひとつが細菌によるものです。口腔内の細菌のうち主に歯周ポケット内に存在する嫌気性細菌が、舌苔に付着する事により、嫌な匂いを発生させているのです。
では舌苔を取る方法についてですが
1.適度な舌磨き
専用の舌ブラシを使い、まずは鏡を見ながら舌を突き出し、舌苔の範囲を確認した後に舌苔を落としていきます。ポイントとしては優しく丁寧に舌苔を削除する事です。水に浸した舌ブラシを舌苔の一番奥に当て、軽い力で手前に優しく引いてください。一回引くごとに舌ブラシを水で洗います。この時強い力をかけると舌を傷つけてしまうため、強い力で磨いたり、磨きすぎには注意をしたほうが良いです。
2.薬用マウスウォッシュの使用
時間がない時や、より舌磨き後の仕上げのケアをしたい時などは、殺菌作用のある薬用マウスウォッシュの効果的な使用がおすすめです。舌ブラシと併用する場合は、舌磨きの後に行うと効果的です。
どうでしょうか。一度、歯磨きの時にご自身の舌を見てみるのも良いと思いますよ