瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。
そろそろ12月で本格的な受験シーズンになってきましたね。
今日は先日の患者さんとの会話になります。
Kr「受験生なんですけど、口の中が渇いて舌も変な感じがして勉強に集中出来ないんです」
Dr「なんか体のご病気はありますか」
Kr「特に何もなく、先日も内科に3件行ったのですが、特に異常はないと言われてしまって」
Kr「糖尿病内科まで行ったんですけど、検査もしてもらって何もないと言われて、、」
Kr「口の中が渇くので、いつも氷を舐めてるんです」
Kr「何か病気でしょうか。。」
Dr「まず口腔内を見てみましょうか」
Dr「特に口が乾いている感じはないですね」
Dr「恐らくですが、これは体にストレスがかかることにより自律神経の交感神経が優位な状態になります。そうすると水分の少ない粘液性(ネバネバした)の唾液が多く分泌される様になります。結果的に口が渇く様な症状が出てくるわけです。 逆にリラックスした状態になると副交感神経が優位になる事により水分の多い漿液性(サラサラした)の唾液が分泌されます。ですので力が抜けてリラックス出来ていると涎が垂れてくるわけです。 」
Dr「◯◯さんは、勉強やプレッシャーにより知らない間にストレスがかかっている事により絶えず口が渇く症状が出てしまっているのでしょう」
Dr「もし口の中が乾燥している様な気がする場合は、唾液腺のマッサージも効果的ですよ」
Kr「そうなんですね。ちなみに飴を舐めた状態をずっと続けるのはどうですか?」
Kr「唾液がしっかり出てる感じがするんです」
Dr「甘いものをダラダラ食べるのは非常に良くないですね、どんどん虫歯になっていってしまいます」
Dr「もし食べるのであれば、キシリトール100%のタブレットやガムがいいと思いますよ」
こんな会話でした。
では唾液はどこで作られているのでしょうか?
人には唾液を作る耳下腺、顎下腺、舌下腺という三大唾液腺があり、頬の内側や舌の下の部分から多くの唾液を排出しています。
その他口腔粘膜や喉の粘膜の一部にも小唾液腺唾液という唾液を作り出す腺があり、これらすべてがお口の中を乾燥しないように常に唾液を作り出しています。唾液は正常な人で、一日に約1~1.5ℓ作られるそうですよ。
もし食事の時に唾液がなかったら、物を噛んで飲み込みやすい大きさにすることもできませんし、それを飲み込むことも上手にできません。
しかし、ストレスが体にかかり疲労が溜まったり、高齢になっていくとこの唾液の出る量が減ってきてしまい、30歳代をピークに少しずつ減少し高齢者になると半分程度になるとも言われております。
今回の様に勉強中になんか口が渇く、舌がピリピリするなどの症状がある場合は、例えばキシリトールのガムを1粒食べて味が無くなったら捨てずに舌の上にポンと置いてみて下さい。 刺激になって大量の唾液が出てきますので、結果的にその様な症状は改善する事が多いです。
12月に入り、色んな方がストレスのかかる時期だと思いますが、是非頑張って下さい。