瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。
先日の親知らずによるトラブルでの患者さんとの会話です。
Kr「先生、左下が腫れぼったく痛みがあります」
Dr「いつ頃からでしょうか」
Kr「大分前になります….」
Dr「どの様な痛みになりますか??」
Kr「今は結構ズキズキしていて、物を噛んだりしても痛みがあります」
Dr「一度みてみましょうか」
この時のレントゲン写真になります。
レントゲン写真の場合、左右が逆に写りますので、右の写真が口腔内では左になります。
レントゲン写真より親知らず(右の一番)が手間の歯に食い込んでいる様に萌出し、
その影響で手前の歯が虫歯により崩壊しております。
口腔内写真になります。
一番奥に見えているのが親知らずで、手前の歯が虫歯で歯の頭が半分程崩壊してしまっています。
この場合は誠に残念ですが手前の歯の保存は厳しくなります。
今回はこの親知らずを残して、手前の歯を抜歯する事で提案をしました。
この後は血液の苦手な方は見ないほうが良いかもしれません。
まずこのままだと、手前の歯の状態が良く分からないので、歯茎を少しめくります。
歯茎をめくって時の状態になります。
青の囲いで示している部分が親知らずにより手前の歯が崩壊している部位になります。
親知らずの影響によりここまで手前の歯が虫歯になってしまうのは非常に残念ですよね。
この後は親知らずを傷つけない様に手前の歯を抜歯していきます。
レントゲンで確認しても分かるように、歯根が2根ありますので、親知らずに
気をつけながら歯根を分割して抜歯いきます。
近心根を抜歯した状態です。
この後に遠心根を抜歯していきます。
遠心根も抜歯が完了した時の写真が下になります。
この後は不良肉芽と呼ばれる、悪い組織を綺麗に掻爬をして、治療は終了になります。
抜歯した7番が下の写真になります。
今回の場合、親知らずをこの後にどう使うかはまた次回の機会にでも
書こうとは思っていますが親知らずが知らない間に手前の歯を
虫歯にしていたりする事は実はよくある事で、この様に
抜歯になってしまう事は治療をしていても非常に残念です。
こうならない為にも、もし親知らずで何か不安に思っている方はかかりつけの歯科医院で
聞いてみては如何でしょうか。