瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。
今日はタイトル通り、つい先日患者さんより聞かれた内容についてです。
患者さんは30代の女性でした。
先日の会話はこうでした。
Kr「先生、私なんか年々歯が前に出て来てる気がするんですけど」
Dr「そうなんですか?」
Kr「なんか上の歯が特に前に出て来てる気がするんですけど、気のせいですかね?」
Kr「昔はもう少し引っ込んでた気がするんだけど」
Dr「年齢的にもまだそこまで病的な歯牙移動するとは考えにくいですね」
Kr「少し前歯でも噛みにくい様な、、」
Dr「少し見て見ましょうか」
と、口腔内を拝見するとこの様な噛み合わせでした。
Dr「なるほど、これはもしかすると舌のポジションが原因かもしれませんね」
Kr「舌??」
Dr「そうです。舌のポジションが悪いと舌で歯を押したりして歯が前に出て来て
しまうのです」
Dr「上の前歯と下の前歯が空いていますよね。
これを開咬と言います。これは噛み合わせの中でも治りにくいケースで
原因としては幼い頃より舌のポジションが原因で、例えば舌で上下の前歯の隙間に
出したりすると、上下の前歯が空いてしまい、
前歯で物を噛み切る事が難しくなります。
また舌で上の歯を押したり、下の歯を押したりしていると
歯が段々と前に出て来てしまいます」
Kr「えっ、そうなんですか?!」
Dr「では◯◯さん、いつも舌は口の中でどの位置にあります??」
Kr「えっ、いきなり言われてもよく分からない様な、、」
Dr「舌の正しい位置はここです」
Kr「ここですか?!ここには舌はいつもないです!」
Dr「そうです。ここはスポットと呼ばれここが正常な舌の位置になります」
Dr「日常で少し意識してみてはどうでしょう」
という会話でした。
上の図にある様に、正常な舌の位置は上顎の丸のついている部分になります。
舌の先端は上の図にある◯が付いている部分に触れて、また舌全体が上顎に
くっついているのが正常な位置になります。
舌はほぼ筋肉という事は知っているでしょうか??
ですので舌の力はとても強く、正しい位置に収まっていないと上記の話であった様に
色々な口腔内のトラブルを引き起こします。
一度、ご自身の舌の位置、少し気にしてみてはどうでしょうか。