瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科の院長です。
今日は入れ歯の取り扱い方についてです。
先日の患者さんとの会話です。
Dr「夜寝るときは入れ歯はどうしてますか?」
Kr「外して寝るときもあるし、外さないときもあるかな」
Dr「外さずに寝るときは入れ歯は洗ってはめているんですか?」
Kr「いや~食事の後、そのままだね」
Dr「洗わずにですか??」
Kr「大体そうだね~」
Dr「それはあんまり良くないですね。
入れ歯を汚い状態ではめたまま就寝すると、夜寝る時に唾液の分泌量が
減ることにより、様々なリスクの原因になりますよ」
Kr「例えばどんな事が起こるんです??」
Dr「例えば義歯性口内炎と言って、入れ歯に汚れが溜まったまま
就寝する事により、粘膜に炎症が起こり、入れ歯が擦れて痛みが出たり
腫れてくる事があります」
Dr「他にはカンジダと言って、真菌(カビ)の感染源にもなりますので
やはり入れ歯を嵌めるなら、綺麗に洗ってから嵌めてもらった方が
いいですね」
Kr「それを聞いてると、怖いな」
Dr「他にも入れ歯の引っ掛けとなる歯が虫歯になってきたり、汚れが
溜まっていると歯周病の原因にもなります」
Kr「そうなのか。だから残っている歯が腫れた様な感じがしたりするのか」
Dr「まだありますよ」
Dr「誤嚥性肺炎って聞いた事あります?」
Kr「ありますね」
Dr「入れ歯に汚れが溜まっていると、誤嚥性肺炎にかかるリスクが
高まります」
Dr「誤嚥性肺炎とは口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に気管に誤嚥され、
この事が原因によって引き起こされます。
入れ歯の汚れで、このリスクがかなり高まります」
この様な会話でした。
入れ歯は基本、夜寝る時には外したほうがいいです。
ただ残っている天然歯との兼ね合いもあり、例えば部分入れ歯の中には残っている歯などを保護する為に就寝時も装着した方が良い場合もあります。
この辺りはご自身で判断せずに、先生の指示を仰ぐと良いと思います。
では入れ歯はどの様にケアをしたら良いのでしょうか。
まずは入れ歯専用の歯ブラシで綺麗に磨きましょう。
食事をした後、入れ歯を嵌めた状態で口をゆすいでもあまり意味がありません。
まず入れ歯を外してうがいをして、口の中に残っている食べかすを洗います。
その後に入れ歯を専用の歯ブラシにつけて磨きます。
その際に歯磨き粉はつけない様にしましょう。
歯磨き粉には研磨剤が多く入っていますので、入れ歯を傷つけてしまいますので気をつけましょう。
後は義歯洗浄剤(ポリデントなど)の使用も良いと思います。
もし入れ歯の取り扱いなどで、気になる事があれば
瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科までお越し下さい。