名古屋市瑞穂区桜山駅4番出口より徒歩1分の桜山あしかり歯科です。
今日は乳歯の生え変わりについてです。
周りの子供と比べて自分の子供の歯の生え変わりが少し遅いと感じて
心配される親御さんがしばしばいます。
今回は子供の歯の生え変わりについてお話をしようと思います。
先日の患者さんの親御さんとの会話です。
Kr「この子、永久歯が生えてこないんですけど大丈夫でしょうか?」
Dr「今何歳になりましたっけ?」
Kr「6歳にこの前なりました」
Dr「そうですね〜、一度レントゲン撮影してみましょうか」
Kr「宜しく御願いします」
Dr「レントゲンで確認すると、特に問題はなさそうですけどね。
下の永久歯も数もしっかりありますので。生え変わりの時期は
個人差がありますので、もう少し様子を見るのがいいと思いますね」
Dr「下の前歯も永久歯が生えてきそうであれば、乳歯がグラグラしてきますので
この辺りを注意して見といてもらえるといいと思いますよ。」
Kr「分かりました。宜しく御願い致します」
このような会話でした。
まず子供の歯は必ず生え変わるのでしょうか?
子供の歯、いわゆる乳歯は大人の歯の永久歯が萌出する時期に合わせて段々と生え変わってきますが乳歯から永久歯への生え変わりは永久歯の頭が乳歯の歯根を吸収しながら萌出してくるので、永久歯が口腔内へ生えてくる直前の時期になると乳歯の歯根の吸収がすすみ乳歯がグラグラして抜けてきます。乳歯のグラグラする具合で永久歯への生え変わりの近さをある程度知る事は出来ますがこのグラグラする時期が他の子供と違うという事で心配される方もおられます。
乳歯から永久歯への生え変わりは個人差があり平均的な生え変わりの時期からおおよそ1年半から2年ほど前後する場合もありますが、3年、4年と生え変わりが遅い場合は永久歯の萌出が何らかの原因で阻害されていたり永久歯そのものが元々欠損している場合もあります。
次に永久歯がなかなか生えてこなかったらどうするの?
最初にチェックするのがレントゲンになります。まずレントゲン撮影をして永久歯がそもそも乳歯の下に存在するのかを確認した上で永久歯が生えてくるのかどうかを調べてます。永久歯の生え変わりが時期的に少し遅い程度なら定期的にレントゲン撮影をして永久歯が段々と骨の中で進んでいるのかを確認します。しばらくしてレントゲンを再び確認した際に位置が全く変わっていない場合、乳歯の歯根の吸収が進んでいない場合は永久歯の萌出が何らかの原因で止まっている可能性を考えます。以前に転んだり、何かにぶつけたなど原因は様々に考えられますが、永久歯が徐々に移動してきているもののなかなか生え変わらない場合もあります。この場合は乳歯そのものが永久歯が生え変わる邪魔をしていたりする事が考えられる場合は意図的に乳歯を抜いてしまい永久歯の生え変わりを手助けする必要性が出てきます。
乳歯から永久歯への生え変わりは順番も個人差もお子さんにより様々なので一概に他の子供と同時に生え変わるとは言い切れませんので、検査をして状態を確認してからでないとなかなか状況を把握するのが難しい場合があります。レントゲンによって永久歯が先天性に欠損している事が確認できた場合は生え変わるはずだった乳歯を使い続ける必要があるので、より虫歯にならないような注意や誤って抜歯をするなどの注意をしなければなりません。
そのため、やはりお子さんの永久歯への生え変わりが気になる場合はまずは歯科医院で検査をするという事が大切になってきます。
是非心配な方は歯科医院にて相談しましょう!