桜山あしかり歯科の芦刈 了平です。
今日は歯の詰め物を飲み込んでしまったら?です。
先日、詰め物が取れた患者さんとこんな話をしていました。
患者さん「先生、この前、歯の詰め物を飲み込んでしまったんですよ~」
患者さん「なんか食事の中に固いものが入ってるな~と思って、思いっきり噛んでそのまま飲み込みました」
患者さん「それで後で気づいたら、奥の歯が穴が大きく空いてて、ビックリしました!」
Dr「その固い詰め物を噛んで、よく歯が割れなかったですね笑」
患者さん「飲み込んだその詰め物とか、どうなるんです?」
Dr「食べ物と一緒に飲み込んでしまった詰め物は数日以内には繊維製の便と絡まり体外に排出される事が殆どなので、大丈夫だと思いますよ」
Dr 「稀に飲み込んだときに咳き込んだり、喉に引っかかるような感じがした場合は食道に入らずに、気管の方に入ってしまう事があります。これを誤嚥と言うのですが、こなると内科に受診してレントゲン撮影をしてもらった方が良いと思います。」
患者さん「ほっておくとどうなるんですか?」
Dr「その詰め物に付着していた細菌により誤嚥性肺炎などを引き起こす事があります。」
患者さん「それは大変だ…大丈夫かな…」
Dr「肺炎などが起こると、発熱などしてきますので、もしそうなったら内科に受診する事をお勧めします」
患者さん「分かりました! 注意しておきます」
このような会話でした。皆さん、詰め物が取れたり飲み込んでしまうとびっくりしますよね。大半は上で述べたように体外に排出されますので、大丈夫だと思います。しかし飲み込んだ時に咳き込んだり、喉に引っかかった様な感じがした場合は気管に入ってしまった可能性があります。その誤嚥してしまった詰め物が原因で誤嚥性肺炎などが引き起こす可能性がありますので、すぐに内科に受診してレントゲン撮影をしてもらった方が良いでしょう。
今回は詰め物が取れたお話ですが、これ以外にも知らない間に歯が欠けて食べてしまったや、小さい被せ物が取れて食べてしまったなどはよく患者さんからよく聞きます。
詰め物、被せ物、歯が欠けるにはそれなりに原因がありますので、そのまま放置をせずに、すぐに歯医者さんに受診する事をお勧めしますよ